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    りあるぱちもんずのこと。

    usala club

    2024/03/06 18:36

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    「りあるぱちもんず」はもともとは、井上小百合さんと2人で
    プライベートでセッションしていたところから始まっているユニットです!

     

    はじめて2人で楽器を背負って集まって、スタジオに入って、地道にカバー曲の音取りをして
    最後まで一曲合わせられたときの嬉しさが忘れられなくて
    その気持ちを大切にずっと持ちながら、さゆちゃんと音楽をしています。
    わたしたちは、奏でるということが純粋に、本当に純粋に大好きなところが一緒です。


    りあるぱちもんずでのライブが始動したのは、昨年急遽企画したチャリティイベントからでした。
    トルコ・シリア地震で被害を受けた地域の方々への義援金を募るため、

    コロナ禍でお客さんが入りづらくなってしまったライブハウスを活用するため、が最初でした。

     

    わたしは宮城県出身のアーティストです。
    東日本大震災当時は、宮城に住んでいる普通の中学生でした。
    当事者になってしまった者は、これから先ずっとその現実を抱えながら、向き合いながら生きていくんだ。


    大人がみんな肩を落とし泣いていたあの頃を、
    ライフラインが途絶え、支援物資の列に並んだことも
    通学路に危ない場所が沢山できたことも
    沿岸部に住んでいる親戚と連絡がつかなかったこと、
    瓦礫だらけの長い道を、お葬式のために会いに行ったことを、
    それからの長い長い時間をついこの間のことのように、3月は思い出します。

     

    被災した街をながめながら、当時13歳だったわたしは
    自分の夢を諦めることも考えていました。
    それでもこうして続けてこられたのは、周りの人達の支えがあり、応援してくださる方々がいて、
    はかりしれないほどの人たちの助けがあり、当たり前ではない奇跡を、日々積み重ねていただいたおかげです。

     

    夢を追い、東京に出てきて、おなじ東北出身の方々に出会い、
    それから東北を思ってくださる方々に出会い
    神戸では、阪神淡路大震災で同じような傷みを経験した方々に出会いました。

    故郷へ歌いに帰る機会も増えて、年代関係なく色んな方とお話しして
    みなさんの経験や価値観を教えてもらいました。

     

    「忘れないってなに」
    「風化させないってなに」
    「復興って、どうなることなのか」

     

    全然わからなかったけど、当時は力も、お金も、手段ももっていない子供だったけど
    今の自分には出来ることがきっとあると思いました。

     

    大災害を経験したことのない人たちと、気持ちや価値観を『わかりあう』ということは難しい。
    だけど身近に感じてもらうにはどうしたらいいか、さゆちゃんと、スタッフさんと沢山話し合いました。

     

    備えとか、知識があったことで助かる人が増えるように
    自分たちの考えを発信したり、繋げたり、一人ぼっちで完結させないことの大切さを、
    わたしはりあぱちの活動を通して学びました。

     

    さゆちゃんに出会って、震災後、東北でボランティアをしてくれていたことも知りました。
    わたし自身、顔も名前も知らない人たちの心からの「頑張ってね」の言葉とか、「これまでよく頑張ったきたね」がやっぱりすごく力になっていました。


    そういう日がいつか来るということをいま、わたしが実感して生きているので
    アーティストとして素敵なライブをして、皆さんに恩返しがしたいです。

     

    時間がかかるけれど、被害に遭われ、傷ついている方々の力になりたい
    少しでも何かになれれば幸いです。

     

    今回のツアーのチケットは、1枚につき1000円が能登半島地震で被害に遭った地域の方々への義援金となります。これまでも、りあるぱちもんずの信念にご賛同いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。


    広瀬咲楽

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